応募作品・大賞作品

No.351 ／一般部門 ／第17回

無題

嶋田　裕也

審査員コメント

塊なのに軽さがあり、浮遊感がある。幾何学的になりそうで和紙の温かみを感じる。人間の作意を感じさせることなく、自然な造形になっている。

No.232 ／一般部門 ／第17回

雨音

名倉　奈央子

審査員コメント

シャープさもありながらやわらかさも感じられる。光と造形で静けさの中に動きのある表現となっており、ふるえるような表情になっている。

No.277 ／一般部門 ／第18回

石、そして山

吉田　知世

審査員コメント

庭石をモチーフにとした作品。重々しい石を軽やかな紙で制作している面白さがある。紙の多面体のかたまりが石にみえたり、岩山にみえたりするのは、人間の想像力をかきたてる美術の思考力を十分に備えている作品である。シリーズでいくつか造って、空間にインスピレーションすると、より世界観が生まれてくるであろう。（審査員　日比野克彦）

No.63 ／一般部門 ／第18回

ささやき

野津　史花

審査員コメント

和紙を積層して切り込みをいれるだけのシンプルな形状。切込みをめくり上げた開口の具合が異なり、美しいグラデーションになっている。「ささやき」というタイトルのように、それぞれの開口からナイショ話が聞こえてきそうで、静かな表現の中に和紙の息づかいが感じられた。（審査員　堀木エリ子）

No.186 ／一般部門 ／第18回

Lumiere

Amon watanakuncyai chanjir(大阪デザイン専門学校)

審査員コメント

和紙の性質というよりも紙そのものの特性を大らかにとらえ、まるで地下の奥深いところからの光を感じさせる。マグマのエネルギーと自然の力を恐れと同時に畏敬の念にまで高めた表現である。（審査員　古川秀昭）

No.75 ／一般部門 ／第18回

ぼくたちの夢‘１１

守山養護高３・中３ず

審査員コメント

和凧だろうか、荒々しいし仕上げは力強く不思議な魅力がある。しかしこの作品の何より心をひく点は、誰もが作品製作に参加したくなるところであろう。多くの人が何かを描いて貼りつければ、次々に面白い凧に仕上がる。（審査員　古川秀昭）

No.108 ／一般部門 ／第18回

光緻

山我　祐貴(拓殖大学)

審査員コメント

下から上に向かって少しずつ小さくなる和紙を重ねた長方形の下半分の重なった和紙の四隅をめくり、そのことによっておこる光の濃淡が実に美しい、おそらく、下層部分には赤の彩色がほどこさているのであろう。赤い線となり作品に緊張感を与えている。

No.15 ／一般部門 ／第18回

大樹

安田　武博

審査員コメント

花みこしでなじみ深いこより群の作品である。こよりによる和紙のみの大樹の形体が柔らかく広がりのある、美しい作品を作り出している。

No.298 ／一般部門 ／第19回

無題

田中　清視

審査員コメント

和紙に色がにじんでいる風合いが静かな中にも赤色という力強さが相なしているバランスが面白い。とんがっている形も炎の様であり、果実の様でもあるのが、いい感じですね。（審査員　日比野克彦）

No.17 ／一般部門 ／第19回

光楼

鈴木　米浩

審査員コメント

オブジェを形作る骨組の表面と裏面に和紙を貼り分けて、微妙な奥行感を出しているところがおもしろい。造形も自然で薄い和紙のよさが活きている。（審査員　堀木エリ子）

No.261 ／一般部門 ／第19回

浮動月

八木　歩

審査員コメント

圧迫されているようなのに、そこからもれるような光は和紙のやわらかさを通し、大らかで実に美しい。（審査員　古川秀昭）

No.75 ／一般部門 ／第19回

包む光、ふれる光

長谷川　克夫

審査員コメント

和紙の特性を生かすことによって、体温や呼吸感が感じられる。有機的な生命体のような造形も面白い。小さな和紙を貼り合わせることで、細かい陰影を生み出し、光源をやさしく包み込んでいる。