第22回美濃和紙あかりアート展無事に終了いたしました。

10月10日(土)、11日(日)に開催した「第22回美濃和紙あかりアート展」。

両日あわせ10万5千の方にお越しいただき、盛況のうちに終了することができました。

2日目は午前中雨予報となり、会場の変更も検討いたしましたが、

午後からは回復傾向にある予報を信じて、うだつの町並みでの開催といたしました。

結果、開催時間中は雨に降られることもなく、両日ともうだつの上がる町並みで、

幻想的なあかりアートを楽しんでいただくことができました。

今年は一般部門284点、小中学生部門138点、

そして「本美濃紙 日本の手漉き和紙技術」のユネスコ無形文化遺産登録記念として

歴代大賞受賞者と審査員による「本美濃紙のあかり」13点の合計435点の作品を展示いたしました。

それでは、今回の美濃和紙あかりアート展上位入賞作品をご紹介いたします。

まずは一般部門の大賞!

004大賞1 004大賞2

作品名「重ね六ツ目」
出展者名「関 博之(愛知県犬山市)」
講評:「面」の和紙を「線」にして繊細な籠目に再構成することによって、平面に戻すという表現が新鮮。シンプルに美濃和紙の美しさを、籠目の陰影によって強調している。

美濃和紙あかりアート賞
73アート賞

作品名「老木」
出展者名「木村 香孔(愛知県岡崎市)」
講評:技巧を凝らした作品が増えている中、和紙ならでは風合いを大胆に生かした作風が目をひいた。和紙の質感は柔らかな印象になりがちだが、同時にシャープさも持ち合わせた力強さが魅力的な作品である。

美濃和紙あかりアート賞
206アート賞

作品名「水紋 組紐と和紙の出会い」
出展者名「松島 康貴(三重県伊賀市)
講評:「和紙」と「組紐」という二つの伝統産業を融合させて、深い陰影と、個性的な造形を生み出している。「和紙のあかり」からイメージする一般的な概念を超えて、新たな視点を与えてくれる作品。

続いてライトアップ賞(審査員賞)4点です。
古川秀昭賞
104古川賞

作品名「暖」
出展者名「須井 純也(大阪府堺市)」
講評:すこぶる簡単なフォルムである。やわらかな和紙で意味あり気な箱の中は空っぽである。ただ中から光りが発せられると、そこには特別な誰もが予想もしない空間が誕生する。

堀木エリ子賞
106堀木賞

作品名「綯う」
出展者名「市村 拓也(拓殖大学)」
講評:和紙をチューブ状に加工したものを編むことによって、空気をはらんだふくよかな作品となっている。和紙のしなやかさを感じさせ、人の手が作り出すものづくりの楽しさが伝わる作品。

東宮洋美賞
173東宮賞

作品名「縄文の灯」
出展者名「多田 文男(岐阜県美濃市)」
講評:美濃和紙の重なりからもれる光の輝きと淡さのコントラストが力強く、どうしても作らなくてはならなかった作者の意図を感じた。

高橋理子賞
29高橋賞

作品名「twist tower」
出展者名「石田 由正(奈良県天理市)」
講評:筒状の形態の集積で作られたものは他にもあったが、中でもクオリティが大変高く、流れるような光と影のグラデーションが目をひいた。紙であることを忘れるほどのフォルムの中に、紙ならではの柔らかさを感じた。丁寧な仕事で、受賞するにふさわしい作品である。

続いて小中学生部門です!

小中学生部門大賞
648小中大賞横

作品名「お星さまにとどいたキリン」
出展者名「吉田彩純・有汰(牧谷小学校5年・2年)」
講評:首の長~~~~~いキリンさん。その高さは星までとどいちゃうぐらいに見えたのでしょうか。このキリンさんでいろいろなお話が作れそうなとても夢のある作品です。

小中学生部門賞
広井敏通賞
704広井賞

作品名「こんな金魚、かいたいな」
出展者名「武井  もも音(牧谷小学校4年)」
講評:学校から帰ってきたら、まず始めに”ただいま~”といいたくなるようなかわいい金魚ですね。こんな金魚お家にいたらいでしょうね。

広井敏通賞
706広井賞

作品名「あったらいいな海の中のメリーゴーランド」
出展者名「佐藤 美優(牧田小学校4年)」
講評:夢の中、海の中にはきっとこんな楽しい世界があるのでしょうね。想像力があふれるすてきな作品をありがとう。

森妙子賞
714森賞

作品名「海せんどん!」
出展者名「宮西 奏(牧谷小学校3年)」
講評:まぐろ、サーモン、玉子焼き、のり巻きのにぎり寿司が”どん”の上に乗っている!?海せんどんがあかりのテーマになるなんて、おどろきで新鮮な感動を覚えました。染めた和紙の色がそれぞれの素材にぴったりで、あかりを通してとてもおいしそうに見えました。

篠崎里美賞
658篠崎賞

作品名「ま女の宝物」
出展者名「稲垣 佳音(中有知小学校4年)」
講評:どのようにしてこれほどのふっくらした形を作り出せたのでしょう。和紙の質感をきわだたせたあかりとしての完成度の高い作品です。大きな大きなみごとな宝物ですね。

市原慶子賞
643市原賞

作品名「きれいなさかな」
出展者名「おおた まの(美濃小学校1年)」
講評:和紙に色づけされた作品であかりが入ると、その色合いがパッとあざやかになり、こどもらしく夢のあるきれいなさかなの”あかり”作品だと思いました。

全体総評
和紙の魅力が世界中で注目されてきた昨今、今年もやはり和紙は美しいと大きくうなづけるあかりアート展となった。全国から応募された和紙とあかりが織り成す造形作品は今回もまた和紙の新しい可能性を展開している。

いかがでしたでしょうか。
今年も本当に力作ぞろいでした。審査員の方も「毎年毎年作品のレベルが上がっている」とおっしゃっていました。
来年も楽しみです。

また!今回のあかりアートを見逃した方、もう一度あの感動を味わいたい!という方に朗報です!
今週末の10月17日(土)・18日(日)の午後5時から午後8時まで
今回の入賞作品(一般部門大賞他入賞作品及び小中学生部門大賞作品約25点)を
特別展示する
「第22回美濃和紙あかりアート展入賞作品特別展示」を旧今井家住宅前で開催いたします。
さながら「ミニあかりアート展」です。
ぜひぜひお越しください。
☆雨天の場合は中止となります。