美濃和紙あかりアート展とは

幻想に耽(ふけ)り 夢見る人をかくまういにしえを和紙のあかりが映し出す
「闇とあかり」「光と影」のおりだす幽玄の美

美濃和紙あかりアート展は、1300年の歴史を誇る伝統産業の「美濃和紙」の再生と、後に重要伝統的建造物群保存地区に指定される「うだつの上がる町並み」の活性化・ブランド化を目的とし、平成6(1994)年に美濃市観光協会の美濃市制40周年記念事業として実行委員会を立ち上げ開催。
地域活性化アドバイザー花井孝氏(静岡市)の提案による本事業は、好評により翌年より継続事業となり、現在は四半世紀を超えます。
美濃和紙を使用したあかりのオブジェを一般・小中学生の両部門で全国から一般公募し審査を行い、「うだつの上がる町並み」に展示します。

作品の搬入搬出は、出品者または代理人が1日目に自分の作品を持参し受付をしていただき、2日目の夜の修了後に出展者が自分の作品を撤収し持ち帰っていただきます。
和紙のアート作品に関心のある人々が美濃市を中心に滞在していただくことで、美濃とのつながりが生まれます。
例年、素晴らしいアイデアの作品が出展され、美濃の「うだつの上がる町並み」に美しい作品が並びます。
あかりアート展当日は、出展者や全国各地からの多くの来場者でにぎわいます。

特別顧問として石井幹子氏、審査は、古川秀昭氏、堀木エリ子氏、日比野克彦氏をはじめとした一流の先生方によって厳正に審査されます。大賞は無論のこと、各々の審査員名を冠しライトアップ賞を受賞された皆さんは、「あの著名な審査員に自分の作品が認められた」と大変感動されます。
あかりアート展の作品審査の公平性やレベルの高さは、この審査委員の皆様により確保されています。
また、審査員の皆さんも毎年、美濃へ来られることを大変、楽しみにされています。

このイベントは、ジュニアボランティア、中高生、ライオンズクラブ、金融協会、青年会議所、商工会議所、市役所など、地域の各団体からの、延べ400人にものぼる当日ボランティアに支えられて運営しております。

美濃和紙あかりアート展実行委員会は、20歳代~70歳代のボランティアで構成されています。
役割に応じた部会(総務・広報、会場、イベント、審査、交通・警備、作品点検・補修等)を組織し、各部会で検討された企画を、実行委員会(全体会議)で諮りながら運営を取り仕切っています。

あかりアート展当日は全国から大勢のお客様に来場頂き、あかりアートの展示のほかに臨時売店や街角コンサートの他、様々なイベントも同時に開催されます。
あかりアートの開催に伴い、「街角コンサート」「臨時売店による美濃市の特産品、お土産品の販売」や「市の伝統芸能『美濃流し仁輪加』の上演」など、様々なイベントが開催される。また、当日は自主的に行われるイベントもあります。

江戸時代からの情緒を残す町並みの中で美しく灯るあかりのオブジェたちは、美濃和紙の持つ柔らかさや美しさを感じることができ、美濃和紙の新たな可能性をも感じさせてくれる、そんな素晴らしいイベントです。

これまでの歩み

平成6 (1994)年 美濃和紙あかりアート開催
(美濃市観光協会の市制40周年記念事業)
平成7 (1995)年 第2回美濃和紙あかりアート展開催(以後、継続事業となる)
平成12(2000)年 岐阜県知事特別表彰受賞
平成13(2001)年 岐阜県観光地メイクアップ推進事業優秀賞受賞
平成14(2002)年 岐阜県県民栄誉賞受賞
第6回ふるさとイベント大賞(総務大臣賞)受賞
平成17(2005)年 愛 地球博出展
美濃和紙あかりアート館 開館
平成19(2007)年 「第1回全国あかりサミットin美濃」開催
平成20(2008)年 第1回ティファニー財団賞 伝統文化大賞 受賞
平成21(2009)年 国土交通省「地域づくり表彰」日本政策投資銀行受賞
平成22(2010)年 6月 天皇・皇后両陛下が、美濃和紙あかりアート館をご視察
~開催内容や歴代の優秀作品をご説明
7月 奈良・平城遷都1300年祭全国光とあかり祭出展
(第4回全国あかりサミットin奈良同時開催
平成24(2012)年 高円宮妃久子殿下、典子女王殿下が、美濃和紙あかりアート館をご視察
平成27(2015)年 皇太子殿下が、美濃和紙あかりアート館をご視察
平成30(2018)年 国土交通大臣表彰「手作り郷土賞」受賞
2018年度グッドデザイン賞 受賞
令和2(2020)年 長良川おんぱく2019
「大賞受賞者が惜しげもなくレクチャーあかりアート作品の作り方講座」
優秀プログラム賞 受賞